事例紹介 その1

Aさんの場合

歩行、立ち座り動作が不安定になり、生活に不安が生じたAさんがリハビリ専門相談員と住宅改修専門相談員の訪問を受け、福祉用具の使用、住宅改修を実施したことにより、転倒がなくなりました。
安全に浴室・トイレで移乗・移動が安定し生活がしやすく、家族も安心して仕事に出かけられるようになった事例です。

福祉用具・住宅改修 相談受付記録

氏名 Aさん
年齢 78歳
要介護度 支援
移動方法 独歩
相談内容(相談のきっかけ) 介護保険で住宅改修をするにあたり、手すりをどのあたりにつけると負担が少なく、効率的に使えるのか、アドバイスを希望。
利用しているサービス(訪問リハビリ事業については要確認) なし
利用している福祉用具について なし
家族構成
病名第三腰椎圧迫骨折
ADLの状況 歩行が不安定で5月までは、つたい歩きのようにしていたが、今回の骨折で腰痛もあり、杖と家具などにつかまって歩くようになった。また、左手握力も弱く、どうにか自立した生活をしているが、和式トイレで転倒したり、入浴時に介助が必要なこともある。
住環境 持ち家・2階建て以上・木造・築15年
玄関・トイレ・浴室への手すり設置(トイレは和式→洋式へ)
また、廊下・階段に手すりは必要か。廊下・居室などの段差解消
本人の訴え 人に迷惑をあまりかけたくない。手すりがあると随分楽になると思う。
介護者の訴え 娘は不規則な仕事をしており、日中は妻と二人で過ごしていることが多い。妻も病弱

福祉用具・住宅改修内容

福祉用具・改修の様子をムービーでご覧頂けます。カメラアイコン()をクリックしてください。

建築士さんからのコメント

トイレ
  1. 洋式便器に取り替え
  2. トイレ内に、L型手すりを設置する
  3. 入口部分に、たて型手すりを設置する
  4. 床はバリアフリーとする
浴室
  1.  浴槽内に、すのこを設置する
  2. 入口部分に、たて型手すりを設置する
  3. 浴槽入口部分に、横型手すりを設置する
    ※ ハンドグリップ、回転椅子の検討
玄関
  1. 上り框部分に、横型手すりを設置する

リバビリ師さんからのコメント

トイレ
  • 洋式トイレに造りかえる。
  • 入口に向かって左側にL字の手すりを、洋式に造りかえた後、デモンストレーションした後、ふさわしい場所にとりつけることにする。
  • 入口の段差は取り、外と内の高低差は洋式に造りかえる時、同時にフラットにし、段差をとったことによる戸の下のすき間は補助板で目立たなくする。それにより外と内を全くのフラットにする。
  • 洋式トレイの形、グレードは予算に合わせて決めて頂くことにする。
浴室

 浴槽は・・・

  1. 中にすのこを敷き、蛇口側にL字型の手すりをつける。入る時は立位でその手すりを持ち、浴槽をまたいで入ってもらう。入った時を考慮し、手すりはやや低めにつけておく。(デモンストレーションし、最も良い位置にする)
  2. 浴槽縁に椅子を設置し、回転台をつけ、座った状態で足をまたがせて入る。
  3. 浴槽縁にバスグリップをつけ、そこを持ってまたいでもらう。
今回の相談では、特に本人の妻の入浴時のことで話が進み、使いやすさよりも、むしろ今までの習慣を基準に考えておられ、なかなか新しいことへのイメージがつかないようであり、とりあえず3パターンの中から最も合ったものを選んで頂くことにする。今後から使用していくため、慎重に考えていく必要がある。

洗い場の出入りは・・・

  • 戸の中側に縦手すりを設置し、入る時の段差と【2】の時に体を安定させるための補助など、座位、立位のどちらでも対応できるような長さのものを設置する。
  • 戸を折り畳み式にし、入った時戸を閉めやすいようにする。

脱衣所は・・・

  • 椅子を設置し、座ったままで更衣できるようにする。

浴槽への出入り

  • 洗体は図の浴槽縁の椅子に座って行う(位置は使用しやすい位置を評価してから)
  • 浴槽に入る際は、図のL字手すりを持ち(もしくはバスグリップ)左足からまたいで入る。次に浴槽台に座る。
  • 出る際は、浴槽縁を持って立ち、前方のL字手すりを持って右足からまたいで出る。
  • 上記が困難な時は回転台の使用も検討する。

情報発信元

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